大相撲における大関の特権と昇格条件
大相撲の大関とは横綱の下にある地位のことです。大関、関脇、小結を合わせて「三役」とよんでおり大関はその三役の最上位の地位に当たります。
大関になると給料が上がる以外にも様々な得点が得られるようになります。その一つが駐車場です。大関からは両国国技館の地下駐車場に自家用車を駐車できるようになります。
ただし、現役力士は安全のため自動車を運転することは禁じられており、大関もまた例外ではありません。力士は飛行機移動をする場合はエコノミークラスやビジネスクラスを利用することが多いのですが、大関からはファーストクラスが利用できるようになります。また、引退してから1年以上経過し、所属している相撲部屋の親方が承認すれば新しい相撲部屋を開設できるのも大関の特権の1つです。
大関になるための条件ですが、明確な基準は設けられていません。
現在のところは「小結や関脇の立場にあり、3場所の勝ち星の合計が33勝以上」かどうかが大関昇進の目安になっています。また、勝ち星以外にも取り組みの内容も重要視しており、例えば2019年に3場所で33勝を上げた貴景勝関は勝利数だけを見れば大関になりそうでしたが、千秋楽でおこなわれた豪栄道関との取り組み内容が悪かったことから大関昇進が見送られてしまいました。
これに対して2015年に大関に昇進した照ノ富士春雄関は貴景勝関と同じく33勝を上げ、さらに取り組みの内容も良かったことから大関に昇進をしています。