こんな技もあった!大相撲の珍しい決まり手
大相撲では寄り切りや押し出し、はたき込みと呼ばれる決まり手が使用されることが多い傾向にあります。
決まり手自体は82種類もありますが、決まり手が偏りやすいことで目にすることの少ない決まり手も出てきます。
例えば大相撲には「一本背負い」という決まり手が存在します。
「一本背負い」と聞くと柔道の技だと思うかもしれませんが、大相撲でも稀に使用される技となっています。大相撲の「一本背負い」も柔道と同じような形で技をかけるのですが、失敗した際のリスクが高いことから使用する力士は少ないです。
他にも「伝え反り」という決まり手があり、それも頻繁に使用されることの少ない決まり手と言えます。「伝え反り」は相手の脇に自分の頭を入れて、肩や背中を使って相手を持ち上げることで投げ飛ばしてしまうという技です。
見た目で言えば、レスリングで相手を投げ飛ばす動きに似ています。自分の体を上手く使って投げ飛ばすことが求められるため、高い身体能力を持った力士でなければ怪我をしてしまうケースも考えられます。
この「伝え反り」は2000年に新しく追加された決まり手です。実際に使用されたのは2002年の朝青龍と貴ノ浪の相撲で、このときは朝青龍が貴ノ浪に「伝え反り」で勝利を上げています。
好んで使われない決まり手が「後ろもたれ」です。
この決まり手は相手が自分の背後に立っている場合に、背中を相手に密着させて倒れ込む技となっています。「後ろもたれ」が好んで使われないのは、相撲では相手に背を向けていること自体が不利と考えられているからでしょう。